入学者数が募集定員に満たない「定員割れ」。大学にとって不名誉なワードである。学生に選ばれない不人気な薬学部はどこか。特集『選ばれるクスリ』(全36回)の#8では、文部科学省が2023年1月に公表した最新データを基に作成した、全79薬学部「入学定員充足率ワーストランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)
定員充足率ワーストランキング
ワースト1位の充足率はわずか28%
入学者数が募集定員に満たない「定員割れ」。すなわち学生に選ばれない、不人気な大学ということだ。
定員割れが続けばおのずと入試は易しくなり、優秀な学生は入ってこない。さらには入学金や学費が集まらなければ、大学の財務を圧迫し経営が悪化するのだから、本特集#2『薬学部「淘汰危険度」ランキング2023【56私大57薬学部】ワースト3位青森大、2位千葉科学大、1位は?』で示した淘汰リスクに直結する。
ダイヤモンド編集部では、文部科学省が2023年1月に公表した資料を基に、全国79薬学部の「入学定員充足率ワーストランキング」を作成した。ワースト1位の大学では、入学定員充足率がわずか28%。募集定員の3割未満しか入学者がいないということになる。
学生に敬遠されている「不人気な薬学部」はどこか。次ページで「入学定員充足率ワーストランキング」を見ていこう。