薬学部「退学率が高い大学」ランキング2023【全国74薬学部】ワースト2位は日本薬科大学、1位は?Photo:Catherine Falls Commercial/gettyimages

2021年度に初めて公表された薬学部の退学率。22年度の結果では、ワースト3の大学の退学率がいずれも4割を超えた。特集『選ばれるクスリ』(全36回)の#7では、文部科学省が2023年1月に公表した最新データを基に作成した、「全74薬学部退学率ワーストランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

国家試験合格率では見えない実態
「退学率ワーストランキング」

 文部科学省は2021年度から薬学部の退学率の公表を始めた。

 薬学部の質は、国家試験合格率だけでは分からない。私立大学の場合、成績の悪い学生を留年・退学、もしくは卒業試験に落第させ、国家試験を受験させないというのが横行していたからだ。これは医学部や歯学部でも行われている合格率を上げるための有名な“カラクリ”だが、薬学部在学6年の間にどのくらいの留年・退学者が出ているのかはこれまで明らかにされてこなかった。

 ダイヤモンド編集部では、文科省公表の資料を基に「退学率の高い薬学部ランキング」を作成した。なんとワースト3の大学は、6年間で4割以上が退学していた。

 大学が宣伝文句でうたう国家試験合格率からは見えてこない、薬学部の驚くべき実態を公開する。