ベアマーケット・ラリー(弱気相場の中での一時的上昇)がまたも屈辱的な結末を迎えるのか、それとも株式市場は一段と寛大な新局面に突入したのか?経済が発する矛盾したシグナルが投資家を悩ませており、今年の株式動向の変化をうまく説明できなくても無理もないだろう。困惑の要因は容易に特定できる。債券利回りが上昇しており、米10年債利回りは再び4%の節目突破をうかがう状況にある。とはいえ、21日こそ急落したものの、株式は年初から大きく値上がりしている。しかも、キャシー・ウッド氏の旗艦上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーションETF」に代表されるような、投機色の強いハイテク株の復活が最も目立つ。昨年、利回り上昇で大きな痛手を負った銘柄ほど、急騰を演じている。
弱気相場は(おそらく)まだ終わらず
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