<ケース2>沈黙/不満を示し、真実を引き出す

 面接官である読者が応募者から、取り組んでいたことの挫折の経験(短期間での離職など)や志望動機の矛盾などといった、応募者にしてみればあまり突っ込まれたくない内容について、ある説明を受けたとしよう。

応募者「当時こんなXXXなことがあったので…」
あなた「沈黙」or「う~ん(不満を示す)」
応募者「(沈黙が嫌だ)or(納得していない?追加で情報を出さねば)」
応募者「実はXXXなことについては、XXXな事情がありまして」

 どうだろうか。応募者は沈黙や不満のプレッシャーに耐えられず、追加の情報「XXXなこと」を示した。

 この情報は、本来、応募者が伝える予定にない情報であり、秘匿していた情報である。よって希少性が高く、その情報は“真”か“うそ”の両極端である。