自宅と電話対応で効果的な
犯罪集団への対策とは
ここまで紹介してきた犯罪集団のさまざまな情報収集手段に対し、効果的な対処法は多くはない。
まず、意識として犯罪集団の“高い”実力を知った上で、「自身の情報は出さない」「自身の情報は既に出ていると思っておく」ことが肝要だ。
その上で、セキュリティ上の対応策をいくつかお伝えしたい。
<自宅におけるセキュリティー>
・防犯カメラの設置
・インターホンでの対応
・(窓ガラスを割れにくくする)防犯フィルムの貼り付け
・補助錠の設置
・在宅時の施錠
・置き配の使用
・現金を自宅保管しない
・強盗侵入時に110番する時間を稼ぐため、立てこもれる場所を用意(地下室やトイレなど)
<電話口におけるセキュリティー>
・電話口で自身の生活に関する情報を一切答えない、即座に切る
・公的機関であっても、電話は一度切り、掛け直す(その際、相手の所属部署を聞き、相手が言った番号に掛け直さず、ホームページなどで調べた番号に掛け直す)
・電話で何かを聞かれても、自身で判断せず、遠慮なく家族・警察に相談する
広域連続強盗事件後の報道では、近隣の住民から「あのとき、こんな変なことがあった」と、不審な下見や訪問の様子をうかがわせる情報が出てきた。強盗という極端で残忍な犯罪において、このような端緒がある場合も少なくない。
どうか、犯罪集団の高い実力を知った上で、あなたの家族、そして地域が一体となってコミュニティ内で情報を共有し、高い防犯意識を醸成していただきたい。