SNSを通じて犯罪の実行役を募る「闇バイト」が問題となっている。SNSで「完全日払い」「即日即金」「日当15万円以上」などとうたい、詳細はTelegram(匿名メッセージアプリ)やダイレクトメッセージ(DM)でやりとりするものだ。
弁護士ドットコムにも、「闇バイト」に関しての相談が複数寄せられている。
ある男性はTwitterで「闇バイト」を見つけ、運転免許証の写真を送った。途中で怖くなり辞めようとしたところ、電話やメッセージなどで脅迫されたという。
別の20代男性も、「運び」の闇バイトについてDMで連絡していたが、「やはりやるべきではない」と行動には移さなかったところ、「荷受けにしました。毎週30~50の請求書や知らないものが届きます」とメッセージが来たそうだ。
「身分証明書必須」と運転免許証の写真を送らせることで、逃げ出せないようにする仕組みだ。「闇バイト」で免許証を送ってしまい後から脅された場合、どのように対応すべきなのだろうか。
荒木樹弁護士は「闇バイトで、運転免許証を送付してしまった場合、現状では、個人で対応可能な対策方法は乏しいのが実情です」と話す。
既に、闇バイトの一部を手伝ってしまったような場合には、自らも共犯者となる可能性がありますが、それでも、自ら警察に出頭することで、自首の扱いとなり、刑法上、刑が減免される可能性があります」(荒木弁護士)
息子が「闇バイト」親が被害弁償すべき?
また、息子が「闇バイト」で特殊詐欺の受け子と出し子をして逮捕されたという相談もあった。被害額は総額で1千万円にものぼると言い、女性は「親が支払いしなくてはならないのでしょうか」と尋ねている。