グーグルの「Bard」は退屈 まさにそれが狙いグーグルの「Bard」には実験段階であることが明示されている
PHOTO: KENNY WASSUS/THE WALL STREET JOURNAL

――筆者のジョアンナ・スターンはWSJパーソナルテクノロジー担当コラム二スト

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 チャットGPTが分別のないレオおじさんなら、グーグルのBard(バード)は品行方正なマーサおばさんだ。ほら、ソファーにビニールカバーをかけてるあのおばさん――。

 アルファベット傘下のグーグルは21日、人工知能(AI)を活用したチャットボット(自動会話プログラム)「Bard」を公開した。オープンAIの「チャットGPT」やマイクロソフトの「Bing(ビング)」――オープンAIの技術を搭載している――と同じく、Bardも指示を入力すると、人間がスマートフォンでやりとりするメッセージよりおそらくましな文章を出力する。Bardは質問に答えることも、メールを下書きすることも、就寝前の読み聞かせも、新聞のコラムを執筆することすらできる。