本州と北海道との間の津軽海峡上には、国道279号、280号、338号の3本の国道が走っているし、東京湾を横断する横須賀市と富津市を結ぶ航路も、国道16号の一部区間なのである。

 九州南端の鹿児島市と沖縄の那覇市の間にも、国道58号が走っているのだ。総延長は879.6kmもあり、日本一長いと思われている国道4号(東京都中央区―青森市・総延長838.6km)より長い。この国道58号が日本一長い国道なのである。ただし、陸上を走っているのは種子島や奄美大島、沖縄本島などの実延長270.1kmだけで、609.5kmは海の上なのである。

「日本一長い国道」が陸ではなく海の上を通っているという不思議