【周囲の人はどうすればいい?】
本人の「好きなもの」にうまくたとえて話してみよう

 ADHDの人の集中力が続かないのも、ASDの人が自分の世界に入り込んでしまうのも、非常に多くの人に表れる症例です。親御さんとしては、つい「話を聞いて!」と声を荒らげたくもなりますが、本人の努力で解決できないことが多いのです。

 それを理解したうえで、どうしても聞いてほしい話は、本人の興味のある事柄と結びつけることです。たとえば、電車好きの子なら、うまく電車にたとえて話してみると、集中力を途切らさずに話を聞けるようになる場合があります。

 また、私は大人の発達障害の患者さんに対しては「あなたは人と話しているとき、ボーッとしたり関係のない話をしたりしがちなので、そこは意識しておいたほうがいいね」と率直に話し、自覚を促すようにしています。

ここがポイント!
・強く言ってきかせても、どうにもならない
・本人の努力では解決できないことが多い
・怒らず、焦らず、好きなものに結びつけて