スイスの金融大手クレディ・スイス・グループが4日開催した年次株主総会は事業建て直しへの序章となる代わりに、167年近い歴史を持つ同行の最終章となった。チューリヒ近郊のホッケースタジアムで開催された年次総会には株主約1750人が出席した。新型コロナウイルス流行後で初の対面形式の開催だった。アクセル・レーマン会長は「長年にわたり積み上げてきた信頼の喪失を食い止められず、失望させたことをおわびする。あなた方とわれわれにとって悲しい日だ」と話した。経営陣と取締役会が世界有数の金融大手だったクレディ・スイスを存続させられなかったことに、株主の批判が集中した。ある株主は「きょう私や多くの人が激怒しているという事実を象徴して赤いネクタイを着けている」と発言した。
クレディ・スイス会長、最後の株主総会で陳謝
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