企業調査のプロである信用調査会社は、一体どのように独自情報を集めるためのリサーチをしているのか。特集『リサーチ力 最強のビジネススキル』(全9回)の#7では、数多くの不祥事企業や“いわく付き企業”をその目で調査してきた東京経済の井出豪彦氏に、“危ない会社”の予兆を見抜く知られざるリサーチ術について聞いた。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
企業調査のプロが駆使する
リサーチの手法とは
取引先の求めに応じて、支払い能力や財務状況、取引情報など企業の「信用力」を調査するのが信用調査会社だ。
調査対象の懐に潜り込み“体当たり”で情報をつかむほか、さまざまな情報ネットワークや公開情報を駆使し、企業の実態をあぶり出していく彼らは、まさにリサーチのプロといえる。
そんな、企業調査においては右に出る者がない信用調査会社が行っている「危ない」企業を見抜くためのリサーチとは、どのような手法なのか。
今回、多数の企業を調査する中で、倒産危機にひんする企業や不祥事企業、“いわく付き企業”をその目で調査してきた東京経済取締役東京本部長の井出豪彦氏に、その知られざる手法について明かしてもらった。
調査員が意外に重視するソース、正面から入手できない融資関係の情報を獲得する方法など、調査会社ならではのテクニックを解説しよう。