【食事記録からの分析】

 Aさんは、夕食の時間が遅く、食べている量が多いため、朝はお腹が空かず、長年、朝食を食べる習慣がなくなってしまっています。朝食を食べないので、お腹が空いて、昼食の時間が午前10時半と早めになっています。そうすると夕方頃にまたお腹が空くため、夕方に菓子パンなど重めの間食を取っています。つまり、朝食を食べていないことが、1日の食事サイクルを乱していることが分かります。

【アドバイスと経過】

 Aさんには、まず、朝食を食べる習慣をつけてもらうことからスタートしました。最初は、スープやバナナなど何かを口にすることから始めて、徐々にごはんや味噌汁を食べることができるようになってきました。朝食を食べることで空腹がなくなり、午後12時頃に昼食時間が取れるようになりました。

 朝食を食べることで、昼食のドカ食いが減り、炭水化物の重ね食べがなくなりました。夕食の時間は仕事上変えられないとのことだったので、午後4時に菓子パンではなくおにぎりを食べるように、帰宅後の夕食は主食以外のおかずを取るようにアドバイスしました。

 また、夕食後に何か食べたい時は、糖質の多いものではなく、チーズやナッツなど噛み応えがあり糖質が少ないものを食べるようにアドバイスしました。

 食べる量はまだ減らせないものの、食事の質と食べる時間が変わったことで、1カ月で体重が1.5kg減りました。Aさんは「この習慣に慣れてきたら、量を徐々に減らしたい」と話しています。