金利や世界経済はコロナ収束で「元の姿」まで戻るのか?中央銀行が注視すべき課題Photo:PIXTA

自然利子率は低いままか?
IMFレポートへの疑問

 国際通貨基金(IMF)は4月上旬、「A Rocky Recovery(困難な回復)」と副題を付けた、半期に一度の「World economic outlook」(世界経済見通し)を発表したが、その中で、「自然利子率」についての分析を行っている。

 IMFのレポートはコロナ危機収束後も、世界経済の自然利子率が世界金融危機後の2010年代に大きく落ち込んだ水準のまま低位で推移すると予想している。

 出生率や高齢化など人口動態を主な要因としているが、コロナ禍からの回復が進むなかで、構造的な人手不足やIT化などへの対応から投資は活発化し、実体経済は金融危機後の「長期停滞」が言われていた状況とは変わってきている。

 コロナ危機が収束しても、IMFの分析のように自然利子率は2010年代の低い水準のまま変わらず、世界経済はコロナ前の姿に戻るということに本当になるのだろうか。

 今後の世界の金融政策の在り方を考える上でも、さまざま角度からの検討が必要だろう。