20年に行われた、12号守口線の工事の様子20年に行われた、12号守口線の工事の様子 画像提供:阪神高速道路

神戸線を使わない「摩耶~京橋」移動
鉄道&カーシェア利用の折衷案も!

 通行止め区間を一直線に移動するなら、摩耶出口で降りて、国道2号→浜手幹線→京橋出入口と進むのが、最短距離だ(西行き・下りの場合。東行き・上りはこの逆)。ただ、このルートは神戸の中心地・三ノ宮の市街地南側を通ることもあり、通行止め期間中は大混雑するだろう。この近辺に用でもない限り、避けた方がいい。

 高速道路で神戸線・摩耶~京橋間を回避するなら、以下の迂回ルートがある。

〈神戸線の南側を迂回〉
阪神高速5号湾岸線→有料道路・ハーバーハイウェイ(別料金)→一般道で京橋出入口へ

〈神戸線の北側を迂回〉
阪神高速11号池田線→中国道(別料金)→7号北神戸線・31号神戸山手線など

 ただし、南側の迂回ルートは、ハーバーハイウェイ出口から京橋出入口までの2カ所の交差点で、ほぼ確実に渋滞に遭うだろう。一つ手前の摩耶出入口で下りて、「港島トンネル北」交差点から北上し、「新神戸トンネル」(阪神高速32号)→北神戸線へ、という方法もある。なお、ハーバーハイウェイは現金払い(ETC非対応)なので注意したい。

 北側の迂回ルートなら、渋滞のリスクは少ない。ただし神戸線と違って山岳部を通るためカーブが多く、安全運転を十分心がけよう。なお、工事期間中は「乗り継ぎ割引」も設定されているが、対応がETC限定の経路もある。事前に特設ホームページをチェックしておこう。

 最後に、「クルマに乗らない」案も紹介したい。神戸線にほぼ並行するように、JR神戸線、阪神本線、阪急神戸線の3本の幹線鉄道が走っていて、いずれも新快速や特急などが10~15分間隔で運行している。いつもはクルマ移動の人も、工事期間中だけでも鉄道利用に切り替えてみてはいかがだろう。

 また、「駅から目的地が遠く、クルマ利用せざるを得ない」という場合でも、近年は設置が増えたカーシェアを予約して、駅を降りてクルマに乗り換える「折衷案」もあるだろう。

 いずれにせよ19日間に及ぶ通行止め期間中は、「できるだけ迂回する」「クルマ利用をできるだけ避ける」、そして何より「時間に余裕を持って移動する」ことを心がけたい。