[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界#2Photo:PIXTA

死亡時や高度障害時のリスクに備えられる死亡保険は、家族持ちならば、真っ先に加入を検討すべき生命保険商品だろう。その一つ、「収入保障保険」は、必要な保障が割安な保険料で得られる合理的な仕組みを持つ。特集『[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界』(全22回)の#2では、保険のプロ27人が厳選した、収入保障保険ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

死亡保険の中で最も合理的
収入保障保険の仕組みとは

 死亡や高度障害に備えられる死亡保険の種類は、大別して三つに分けられる。すなわち一生涯保障で解約返戻金がある「終身保険」と、掛け捨てで保障される期間が10~15年などと限られる「定期保険」、そして定期保険と同様に掛け捨ての一定期間の保障で、満期に向けて保険金額が逓減していく「収入保障保険」だ。

 保険金の受け取り方は、終身保険と定期保険は一括受け取り、収入保障保険は毎月定額を受け取る仕組みが一般的だ。

 保険料は、一生涯の保障で貯蓄性を備える終身保険よりも掛け捨ての定期保険の方が格段に安く、保険金が段階的に減っていく収入保障保険は定期保険よりもさらに安い。

 そして、この三つの死亡保険の中で「合理的」とされ、検討したいのが、収入保障保険だ。なぜなら、万が一の際に遺された家族に必要となる生活費の総額は、例えば子どもが成長するにつれて徐々に減少していくものだからだ。

 また、年金方式で保険金を受け取るため、一括での受け取りに比べて無計画に保険金を使い過ぎてしまう懸念が小さくなることもメリットだろう。

 とはいえ、割安な保険料で大きな保障を得られる収入保障保険でも、商品によって優勝劣敗がある。そこで次ページから、保険のプロ27人が厳選した収入保障保険のベスト&ワースト商品ランキングを見てみよう。