医療保険において、がん治療に特化した商品ががん保険だ。その種類は大きく二つに分かれる。多額の一時金をもらえるタイプと、治療法に合わせて保険金が支払われるタイプだ。トップに立ったのは、両方を追求できる“欲張りタイプ”の商品だ。片やワースト商品となったのは、がん保険の代名詞、アフラック生命保険が昨年投入した新商品。その理由とは?特集『[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界』(全22回)の#20では、保険のプロ27人が厳選した、がん保険ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
人気のがん保険の保障タイプは
「一時金」と「治療給付金」に大別できる
医療保険のうち、がん治療に特化した保障を目的とする生命保険商品が、がん保険だ。がんは日本人の死因のトップだけあって、がん保険は医療保険に勝るとも劣らない激戦区。それだけに最新の商品情報を知っておきたい。
一口にがん保険と言っても、主契約(保障のベースとなる契約)がどの保障に重点を置いているかで、大きく二つに分かれる。がんと診断されるとまとまった保険金を受け取れる、診断一時金に比重を置く一時金タイプと、抗がん剤治療やホルモン剤治療、放射線治療などがんの治療法に応じた治療給付金タイプだ。
前者は、治療費はもちろん、何にでも自由に使える大きなお金を一度にもらえるというメリットがあり、後者は、多様化する最新のがん治療法に備えられるのが利点だ。
では、今年はどちらのタイプに軍配が上がったのか?次ページで保険のプロが選ぶ最新のがん保険ランキングを見る。
併せて、日本初のがん保険を発売し、がん保険の保有契約件数がトップである、アフラック生命保険の新商品がワーストになった理由にも注目だ。