[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界#18Photo:PIXTA

円安で人気を集めているのが、外貨建て保険だ。ランキングは2商品が拮抗する結果となった。だが、高いリターンが期待できる一方、当然ながら為替リスクがあるため、加入には細心の注意が必要だ。特集『[激変]生保・損保・代理店 保険大国の限界』(全22回)の#18では、保険のプロ27人が厳選した、外貨建て保険ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

円建てに比べ積立利率は高いが
為替リスクや手数料に要注意

 払い込んだ保険料を、日本円ではなく外国の通貨で運用する外貨建て保険。

 本特集#14『変額保険・外貨保険に空前の大ブーム到来!契約前に知っておくべき「リスクと手数料」事情』で見たように、円安と米国金利の急上昇で運用環境が好転したことにより、人気が上昇。最近では、変額保険や、利率が少し上がった円建ての貯蓄性商品に押され気味だが、それでも根強い人気を誇る保険商品だ。

 確かに、低金利が続く円建ての商品に比べると、外貨建ては積立利率が高めで、魅力的に映るだろう。だが、為替変動リスクや手数料を十分理解しないまま契約したばかりに痛い目に遭うことも多い。今年のランキングでも「資産効率が悪い上に、そもそも保障と貯蓄は分けて考えるべきだ」といった理由により、保険のプロの多くからは外貨建て保険そのものを否定する声が上がった。

 その指摘を踏まえた上で、外貨建て保険を選ぶならば、どの商品がお薦めなのか。次ページでその答えを明かすが、全体として、為替リスクをできるだけ回避するべく、最低保証される積立利率の高低が明暗を分ける結果となっている。では、外貨建て保険ランキングの詳細を見てみよう。