SNSがある今、これは
誰にも起こり得る拡散・炎上リスク

 昨今は迷惑行為をした人や動画を投稿した人に対して、厳しい対応をする飲食店が目立つ。例えば、くら寿司は以下のコメントを発表している。

“今回の逮捕をきっかけに、こうした、お客さまとの信頼関係に基づく仕組みを、根底から揺るがす行為が「犯罪」であるということが、広く世の中に認知され、今後、模倣犯がなくなることを切に願います。”

 こうした飲食店側の態度は賛否両論あるが、代償の大きさを周知することは迷惑動画・写真の投稿の繰り返しを撲滅していくためには必要なことだろう。迷惑行為の投稿は時に犯罪となること、家族を巻き込むような損害賠償請求や誹謗中傷を受けることがあること、デジタルタトゥーによって今後一生悪い影響を受ける可能性があることなどを、子どもや若い世代に伝えていくことが肝要だ。

 自分や家族やその周囲の人たちがSNSをやっている限り、動画や写真の拡散・炎上リスクは常に付きまとう。ちょっとした悪ふざけのつもりで投稿した動画が、迷惑動画として拡散され、炎上してしまうという事態が、誰にでも起こり得るのだ。今回の騒動を機に、情報モラルやネットリテラシーについて家族で話し合ってみてはどうだろうか。