WBC監督を務めた栗山英樹氏は
調剤薬局アインHDの社外取

 財務省OBで、日本テレビの「NEWS ZERO」でメインキャスターを12年務めた村尾信尚氏(67)は、シナネンホールディングスの社外取として925万円の報酬を得ている。

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、監督として日本代表「侍ジャパン」を世界一に導いた栗山英樹氏(62)。実は栗山氏も、上場企業の社外取になっているのだ。

 就任先は調剤薬局大手のアインホールディングスで、得ている報酬額は600万円だった。アインは北海道を拠点とし、同じく北海道拠点の日本ハムファイターズの監督を務めた栗山氏との縁だろう。

高橋尚子氏はスズキの社外取に内定
元おニャン子の生稲氏は美容室の田谷

 シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子氏(50)は、賃貸住宅の建設や仲介・管理を手掛けるスターツコーポレーションの社外取を務めている。推計報酬額は333万円。高橋氏はスズキの社外取に内定しており、6月下旬に就任する予定だ。

 元おニャン子クラブのメンバーで、現在は参院議員の生稲晃子氏 (55)は、美容室「TAYA」や「Shampoo」などをチェーン展開する田谷の社外取でもある。報酬額は267万円。

 参院選前の昨年6月に、生稲氏は自民党の萩生田光一政務調査会長と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連施設を訪れていたことが発覚。批判を浴びたことは記憶に新しい。

 卓球のTリーグ、琉球アスティーダの運営会社で社外取に就いているのは、元卓球女子日本代表の福原愛氏(34)。報酬額は125万円だった。

 なお、ダイヤモンド・オンラインの【全32人・後編〈完全版〉】では、報酬額の低い16人のタレント社外取の全データを掲載している。ぜひ確認してみてほしい。

【報酬額リストの見方】
*「推計報酬額」は、有価証券報告書(2021年12月期~22年11月期)の役員区分ごとの報酬等の総額において、「社外取」として開示があれば、その金額を対象者の人数で割って算出。「社外取」の開示がなく、「社外役員」として開示があれば、その金額を対象者の人数で割って算出。報酬額は原則として百万円単位で、百万円未満は四捨五入して算出。推計報酬額は21年12月期~22年11月期の有報を基に算出しており、任期前や任期途中の退任で報酬を満額受け取っていない場合も推計上、報酬額に含める。「推計報酬額の合計」は、兼務している企業の推計報酬額を全て合計。HDはホールディングスの略
完全版『高橋尚子、生稲晃子、福原愛…タレント社外取の「報酬」大公開【全32人・後編】WBC栗山前監督は600万円』を読む