社外取締役バブルの実態をデータで炙り出す。ダイヤモンド編集部は、上場企業3900社の社外取を推計報酬額や兼務数といった六つの軸で徹底評価し、「全10160人」を序列化した。特集『社外取バブル2023「10160人」の全序列』(全11回)の#2では、2023年版の社外取「全10160人」実名ランキングの後編として、下位5100人の実名と総得点を紹介する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
「全10160人」全序列を完全公開
実名、社名で検索も可能
コーポレートガバナンス(企業統治)改革が声高に叫ばれる中、政府の音頭取りもあり、「社外取締役の頭数を増やしたい」「女性なら誰でもいいのでスカウトしたい」という上場企業が増加。社外取の特需は過熱するばかりだ。しかし、うなぎ上りの高額報酬に見合うメリットを、社外取たちは果たして企業側に提供できているのだろうか。
このことを検証するため、本特集では、最新データに基づく複数の独自ランキングで社外取の実態を暴いていく。その第1弾である本特集#1『社外取締役・総合ランキング【上位5000人の実名】報酬、兼務、業績で10160人の最新序列を独自試算』では、推計報酬額や兼務社数、業績など六つの評価軸を設定し、1000点満点で5000人を実名で序列化した「総合ランキング」をお届けした。
今回は、その後編として残りの社外取5100人の実名と得点を公開する。ランキングでは、昨年実施した前回に続き、今年も地方銀行の存在が目立つ。「銀行」で検索すると、地銀計49行165人の社外取がヒットした。このほか、持ち株会社が上場する地銀も調べてみたところ、9社23人の社外取を確認することができた。
この中には、七十七銀行や滋賀銀行、ほくほくフィナンシャルグループや北國フィナンシャルホールディングスといった有力地銀が含まれている。
それではランキングを見ていこう。次ページでは、調べたい社名や氏名のほかに、「銀行」のようなキーワードを入力することで検索ができる。あなたの会社の社外取は何位にいるか、ぜひ確認してみてほしい。