16日もバブル後の最高値更新
株価10週連続上昇を演出するのは?
33年ぶりの高値になっている日経平均株価は前週末の6月16日も3万3706円と、バブル経済後の最高値をまた更新して取引を終了。週間ベースでは10週連続の上昇となった。
株価上昇の背景には、日本の景気の方向感が欧米に比べ良く企業の業績も好調なことや、東京証券取引所がPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対して資本効率改善を求めたことで自社株買いが増えていることなどがある。
日本銀行が16日、「緩和維持」を決め、前日15日には米FRB(連邦準備制度理事会)がFOMC(米公開市場委員会)で政策金利据え置きを決め「利上げ停止」に踏み出したことも、これまでのFRBの利上げ終了観測を裏付けることになり、株価上昇の追い風になった。
今後、円高がリスク要因となり、いったん利益の確定売りに押される場面もありそうだが、やや長い目で見れば日経平均株価は3万1000円から3万4000円程度で推移するとみられる。