楽天 解体寸前#5

楽天グループの携帯電話子会社、楽天モバイルの最新の携帯契約回線数がダイヤモンド編集部の入手した内部資料で明らかになった。楽天は6月1日から新料金プランの「Rakuten最強プラン」を導入し、KDDIから回線を借りるローミングを活用して契約増を狙う戦略に転換した。特集『楽天 解体寸前』の#5では、楽天モバイルの6月末の契約回線数と、過去17カ月分の月次データを大公開する。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

内部資料で明かされた最新の契約実績
過去1年半の月次動向もメディア初公開

 楽天モバイルは6月1日から新料金プラン「Rakuten最強プラン」を導入した。

 このプランの特徴は、月額最大2980円(税抜き)という楽天モバイルの料金を据え置いたまま、KDDIローミングのデータ通信を全国で制限なく使えることにある。楽天モバイルにとって、KDDIに支払うローミング費用は余計にかかるが、その分、通信品質を改善して契約回線数の増加を狙う“起死回生の一手”である。

 サービス開始から1カ月が経過したが、鳴り物入りの「最強プラン」の滑り出しはどうだったのか。

 ダイヤモンド編集部は、楽天モバイルの契約回線数に関する内部資料を独自に入手した。

 次ページでは、2022年1月から今年6月までの「月次の契約回線数(18カ月分)」の生データを大公開する。6月末の実績データは8月10日の第2四半期決算で正式発表される予定で、過去18カ月にわたる月次の契約動向はメディアとして初公開する衝撃データである。

 また別の内部資料により、最強プランの“通信品質”に関わる死角についても明らかにしていく。