誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
他人に幸せが訪れた時
心に浮かぶ“嫉妬心”
友人が素敵な人と結婚したり、会社の同僚が成果をあげたりしたとき、アナタの心にはどんな感情が湧いてきますか?
もしかしたら、嫉妬したり、嫌な気分になったり、場合によっては恨んでしまったりして、祝福できない自分がいるのではないでしょうか。
それは自然な感情として、誰しもあるものです。とくに自分が手に入れられないものを他人が手に入れている状態だと、そういうネガティブな気分が湧きがちです。
まずは打算的な
発想でもいい
実際、アテクシのところには、そうした相談がよく寄せられるんですね。そういう人は、自分のために他人の幸せを喜ぶという発想を持ってみるといいです。
つまり、他人の幸せを喜んであげたり、お祝いしてあげると、いずれ自分に返ってくる。自分にもいいことが起きるから、他人の幸せを喜ぶという発想です。
とても打算的な発想ですが、自分にもいいことが起きると思ったら、ちょっとは喜べるようになりますよね。
喜ぶとあとから
気持ちが整う
もちろん、そういう打算ではなく、他人の幸せを心から喜べたほうがいいでしょう。でも、喜べない自分がいるわけですから、まずは打算的な方法で、形だけでもいいから喜んであげることです。
形ばかりでも喜んであげると、あとから気持ちがともなってくることがあります。表面的でも嘘でもいいから、とりあえず他人の幸せは喜んで、祝ってあげましょう。
では、なぜ他人の幸せを喜んであげると、自分にもいいことが起きるのでしょうか?
実際は複雑な
心境なのは当たり前
他人の幸せを自分のことのように喜んでいる人は、それが嘘であっても、とりあえず性格がいいように見えます。
人は、他人のことをよく見ています。他人にいいことがあったのに、あまり喜んでない人よりは、本当は複雑な心境かもしれないのにニコニコして喜んでいる人のほうが快く見えるものです。
そうすると、別の機会に、今度はアナタの幸せを喜んであげようという気になるものです。そして、実際にいいことが起きる。
無理をしてでも
笑顔で喜んだほうがいい
たとえ感情的には釈然としないとしても、喜び、祝い、無理やりでもいいから笑顔を見せるんです。そういう態度によって、誰かがアナタのことを素敵だと思うかもしれないわけです。
他人が幸せになったとき、ぶあいそうな顔つきで、冗談でも嫌味の一つでも言うような人は、いずれみんなに避けられます。自分にいいことがあったときも祝福されません。
他人の幸せは、無理をしてでも笑顔で喜んであげる。そういう人のところに、いいことやありがたいことは舞い込んでくるものです。それはアナタの笑顔を見ている周りの人が連れてきてくれることなのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。