コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、大手ビール会社の採用大学ランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

コロナ禍で酒類需要が減少
回復の兆し見せるも予断許さず

 長らくビールでトップシェアを守ってきたキリンに、アサヒビールが「スーパードライ」の投入で挑戦状をたたきつけたのは1987年。それから数十年たち、消費者の嗜好(しこう)の多様化や若年世代のアルコール離れなどで、ビール各社は缶酎ハイ、ハイボール、発泡酒、第三のビール、ノンアルコール飲料、清涼飲料まで多彩な商品ラインアップをそろえてきた。今や、就活生の目には総合飲料・食品メーカーとして映っているだろう。

 そんなビール業界の大手4社、サントリーグループ、キリン、アサヒビール、サッポロビールは、新型コロナウイルスの感染拡大により飲食店向けの酒類需要が減るなど苦戦を強いられた。2022年12月期決算では、値上げの影響や円安による海外販売の好調さなどから各社増収となり、キリンとサントリーグループは増益で回復の兆しを見せた。

 酒類の業務用需要はコロナ禍以前まで完全に戻ったとはいえず、原材料高などインフレによる消費者離れの懸念なども重なり、依然として予断を許さない状況が続いている。

 そんな大手ビール4社の21年「採用大学」ランキングでは、サントリーグループは1位早稲田大学、2位大阪大学、3位東京大学。キリンは1位慶應義塾大学、2位早稲田大学、3位東北大学。アサヒビールは1位慶應義塾大学、2位は同人数で京都大学と同志社大学。サッポロビールは1位早稲田大学、2位慶應義塾大学、3位は同人数で神戸大学と法政大学だった。

 果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。

4大ビール会社「採用大学」ランキング2022最新版!関東と関西の大学、強いのはどちら?