劇場に500円で出演した若手時代

“働かないおじさん”が年収2000万円→ロザン菅広文が「最高の会社」と言い切る理由Photo by Ryosuke Kamba

――『京大中年』には、ロザンの駆け出しの時代に劇場に500円で出演していたという話が出てきます。自分のギャラが500円の時に「あの大御所、ガッポリもらってるらしいぜ」と聞いたとしても、特に思うところはない?

 これ僕らの世界がちょっと違うのが、大御所の方はウケるんですよ。ウィンドウズ2000しない。スマホしよるんですよ。アップデートするんで(笑)

 そこは正直、恵まれてたのかもしれないですね。

――ガンガン、ウケを取ってる。ちゃんと「働くおじさん」たちってことですもんね。

 働くおじさんたち。働かないおじさんたちは淘汰されるから。

 端から見たら「なんで師匠方、出られてんねん」みたいなのもあったりするとは思うんですけど、ウケるんですよね。

――それだけお金をもらうのも納得ってことですね。

 納得ですね、うん。

――冒頭の質問に戻ると、納得いかないなら出ていけばいいし、そもそも会社組織の問題だから人を恨むのが間違いだよと。

 愚痴を言いたいのか、改善したいのか。愚痴を言いたいならそれでいいんですけど、改善したいんやったら会社に言うべきでしょうね。

 でも僕、何もせんでも2000万もらえる人がおる会社って、安泰やと思うんですよ。

――確かに、会社に余裕がないとそんなことできない。

 無理です、無理です。最高の会社やと思う。だから、会社におった方がいいですね。