一方、専門家の一人で米アルツハイマー病協会グローバルサイエンス・イニシアチブのディレクターであるChristopher Weber氏は、心臓の健康と脳の健康が強く結び付いていることを指摘し、TC値やTG値を抑えることが認知症予防に役立つ可能性はあるとの見方を示している。

 Weber氏は、コレステロールの変動は脳の血管の状態に影響を与え、認知機能の低下やADを含む認知症の発症リスク上昇の一因となる可能性があると言う。また、同氏は脳の血管機能不全がコレステロールの変動とADとの関連に関与している可能性も指摘している。その上で同氏は、「TC値やTG値を低く、安定した値に維持することはADリスクを低下させる上で有益かもしれない」と付け加えている。

心配なら
かかりつけ医に相談しよう

 Weber氏は、「もし自分の心血管の健康状態やコレステロール値、あるいは認知機能の低下が心配なら、かかりつけ医や医療従事者に必ず相談すべきだ。心臓の健康状態の指標となる検査値を把握し、必要であれば治療を受け、全般的に心臓と脳の健康に良い生活習慣を心掛けることが望ましい」と助言している。(HealthDay News 2023年7月6日)

https://consumer.healthday.com/cholesterol-2662086095.html

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