韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。
勉強にも王道がある
勉強には王道がある。その王道を探すべきだ。それは一種の「コツ」「勉強法」と言ってもいいかもしれない。では、どうやってその王道を探せばいいのか。
こうすれば勉強がよくできるようになる、などという方法をもともと知っている人は誰もいない。小学生のときからずっと一等ばかり取ってきた人でも、最初から一等を取る勉強法を知っていたわけではない。
勉強法というのは、勉強をしながら次第に自分で身につけるものだ。そのためには、常に自分が勉強してきた方法を振り返り、その問題点を見つけ出し、もっとよい勉強法を探そうという心がけが必要だ。
勉強のうちで、一番難しかったのは数学だった。最初のうち、数学はまず公式を覚え、次に問題をたくさん解いて、問題を見て考える能力を育てることで身につくと思っていた。だから、やみくもに問題集ばかりやっていた。
だが、そうやって多くの問題を解いても数学の実力は上がらず、なかなか自信を持てなかった。どうやって数学を勉強すべきか頭を悩ませた末、基礎を固めることにした。そこで基本的な数学の参考書を読み始めた。
けれども、参考書だけでは基礎が身についた感じがせず、数学の教科書を読むようにした。こうした経験から言って、数学は教科書を読むのが最高の勉強法だと思うが、もっと数学の勉強をしていけば、これよりいい方法が見つかるかもしれない。
(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)