「機動戦士ガンダム」「ドラゴンボール」「ONE PIECE(ワンピース)」。日本を代表するこうしたアニメシリーズを手中に収める企業は、投資家がにらむスクリーンにも映っていいはずだ。日本の玩具メーカー、バンダイナムコグループは、ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」を題材にしたプラモデル、通称「ガンプラ」を製造販売していることで知られる。テレビシリーズがスタートしたのは40年以上前だが、そのブランド力は今も健在だ。バンダイナムコの2023年3月期決算でガンダムがたたき出した売上高は過去最高の1310億円に達した。新型コロナウイルス流行がガンプラの販売を後押しし、巣ごもり期間には大人も子どもも組み立てて楽しんだ。だが、同シリーズは独自の持続力を発揮している。米ゴールドマン・サックスは4月のリポートで、ガンプラをレゴになぞらえた。レゴも同じくニッチな高額商品で大人のファンを引きつけている。またバンダイナムコは異なる媒体、例えばゲームやテレビアニメを駆使し、シリーズ全体の人気を押し上げている。昨年から今年にかけて放送された新作アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、すでに幅広い視聴者層をさらに拡大させた。