正解は4
解説 投資信託という金融商品は、“株(銘柄)などの投資先をまとめた福袋” のようなもの。
IT関連株をまとめた福袋、医薬品関連株をまとめた福袋、世界中の会社の株をまんべんなくまとめた福袋、国債や社債などの債券、不動産、貴金属や農産物のようなコモディティ(商品)といった特徴を打ち出して売っています。
まず、頭に入れておかなくてはいけないのは、投資信託はそれを販売している証券会社や銀行にとっての“稼ぎ頭”であるということ。
プロが投資商品を売る理由
証券会社や銀行は、一般の投資家に投資信託などの金融商品の販売や運用管理をする際に得られる「手数料」によって稼いでいます。
そのため、手数料が高い投資信託を優先的に販売する方向にバイアスがかかりがちです。
投資経験が浅い人にしてみれば、「自分でいろいろと調べて投資先を選ぶのはめんどくさいし、そもそもプロが選んだ投資信託にお金を預けたほうが、高いリターンを得られるはず」と考えるかもしれません。
投資信託で大きな資産を
築いた人はいるのか?
しかし、購入した投資信託が1年間、仮にまったく価格変動がなかったとしても、保有している間ずっと運用管理の手数料(信託報酬)が差し引かれるため、数%の損失が発生することになります。
投資信託を長く保有すればするほど、証券会社や銀行は手数料を得られるので儲かりますが、それを買った投資家のほうは手数料のぶんだけ、ずっと損をすることになります。
株や不動産を買って一代で大きな財をなしたという人はたくさんいますが、「投資信託を買って大きな財をなした」という人に、少なくとも私自身は、いまだ出会ったことがありません。
ポイント 投資信託は投資家ではなく証券会社や銀行のほうが儲かる金融商品
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。