巨大宗教 連鎖没落#7

執行部を公然と批判する学会員の除名をこれまで行ってきた創価学会だが、批判的なSNS投稿の排除にも乗り出している。著作権を駆使して批判分子を狙い撃ちする巧妙な手口とは――。特集『巨大宗教 連鎖没落』(全20回)の#7では、実際に創価学会に訴訟を起こされた学会員の事例を紹介する。(ダイヤモンド編集部特別取材班)

創価学会がSNS投稿者を提訴
批判分子“狙い撃ち”の最新手口

「原告に無断で、本件写真を複製した写真を本件記事に掲載する行為は、原告が本件写真について有する公衆送信権を侵害している」

 広島県在住の七ツ星さん(ハンドル名)の元に、携帯電話を契約するKDDIから「発信者情報の開示等に係る意見照会書」が届いたのは2020年4月のことだ。

 七ツ星さんは学生時代に創価学会員の親友に折伏されて以来、40年超の学会員だ。池田大作名誉会長の著書を愛読し、地域の行事にも積極的に参加してきた。

 その七ツ星さんに照会書を送り付けた「原告」こそ、創価学会である。