富裕層がこっそり教える 狙い目&穴場 運用術#4Photo:PIXTA

個人投資家の間で徐々に熱を帯び始めている社債や国債などの「債券」投資。しかし株式に比べなじみの薄い商品だけに、投資に当たってはその特徴を押さえることが必要だ。例えば、債券投資では高利回りでもなるべく避けた方がいい“地雷”商品がある。それは一体何なのか。特集『富裕層がこっそり教える 狙い目&穴場 運用術』(全16回)の#4では、債券投資のポイントを解説する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

「週刊ダイヤモンド」2023年11月11日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

関心が高まる債券投資
“やってはいけない”注意点は?

 これまで個人投資家にとってなじみの薄かった債券だが、高利回りを背景にその引き合いが増している。

 米国債10年物の利回りは直近で一時5%を突破するなど、実に16年ぶりとなる高水準を記録。それと連動する形で、ドル建ての社債も利回りが上昇、いまや5~6%という銘柄はざらにある。

 加えて、楽天証券が「債券マルシェ」という名称で債券サービスを一新し、ドル建て社債が1000ドルという低価格から購入できるという手軽さをアピールしている。これまで債券とは距離のあった個人投資家の間にも、債券投資が浸透しつつあるのだ。

 しかし、個人投資家にもなじみのある株式とは異なり、債券には特有の用語や長所、短所があるため、投資を検討するに当たってはそのポイントを押さえることが重要だ。

 例えば、株式では大人気で知名度も抜群の“ある銘柄群”について、「実は債券投資には向かない銘柄」と専門家は指摘する。また、債券の中には「一見高利回りでも実は避けた方がいい」“地雷”商品も存在するという。

 株式と債券はどのように異なるのか、債券とはそもそもどんな商品なのか、債券で気を付けなければいけない銘柄とは何なのか――。

 次ページで、その正体や債券投資の基本、注意点について解説していこう。