保険ラボ

東京海上日動が個人情報を漏洩
とばっちりを受けた生損保で混乱

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Q 10月28日に日本経済新聞が報じた東京海上日動火災保険における顧客情報の漏洩ですが、生命保険、損害保険各社で話題になっていますね。

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A 特にとばっちりを受けた生保業界で話題になっていますね。生保業界にとって契約に関する情報はセンシティブな内容が含まれるため、情報漏洩には神経を尖らせていますからね。

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Q にもかかわらず、東京海上からの情報連携が遅かったと恨み節が聞こえてきますね。

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A そうですね。7月に情報漏洩が発覚して金融庁に報告していたのに、生損保各社に連絡が来たのは9月に入ってからでした。また、詳細について説明会が開かれたのは10月に入ってからのことです。

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Q 公表も早まったのですよね。

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A もともと11月1日に公表する予定だったのですが、報道されてしまったために10月30日に早まったようです。ただでさえ説明を受けてから公表までの日数が短いために社内調整が大変になることや、コールセンターでの対応をどうするのか、各社でどういった対応を行うかなどで意見が割れたりして混乱が起こりましたね。

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Q カルテルとは違うので、うまく調整できればよかったと思いますが(苦笑)。それはそうと今回の情報漏洩ですが、統括代理店や勤務型代理店などの言葉が出てきて分かりにくいのですが、どういった内容なのですか。

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A 損保業界には、勤務型代理店制度というものがあります。2013年末に委託型募集人が金融庁に否定されたことで、14年に3者間契約や3者間スキームと呼ばれる仕組みができました。その当事者の1者が勤務型代理店です。

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Q そういえば委託型募集人に関するいきさつは、14年1月11日号の週刊ダイヤモンドで「悪夢のようなクリスマスプレゼント」と報じていましたね。