西安のスターバックスPhoto:Unsplash

日本に比べると、コーヒーを飲む人が少ない中国。しかし大都市を中心にコーヒー人気が高まっており、テイクアウトやデリバリーに対応するチェーンが勢力を拡大、「白酒入りカフェラテ」のような、中国ならではの面白いコーヒーも登場してきている。王者スターバックスを追うのは、ラッキンコーヒーを筆頭とする中国発の新興コーヒーチェーンだ。コロナ禍が明けて盛り上がる、中国コーヒー事情を解説する。(フリーランスライター ふるまいよしこ)

中国で好調なスターバックス
9時間に1店舗開設のペースで拡大予定

 11月、スターバックスコーヒー(以下、スタバ)が2023年度会計年度の業績を発表した。同社の中国事業は、ロックダウンなどの影響により業績が低迷していたが、「コロナゼロ政策」による規制が昨年12月に撤廃されて以来、急スピードで回復しつつある。23年度の純収入は約31億ドル。第3四半期に限れば、売り上げは前年同期比51%増、8億2200万ドルに達した。

 同時に、同社のラクスマン・ナラシムハンCEOは今年10月1日までの第4四半期において中国で新たに326店舗の直営店を開設したことを明らかにした。単純計算すると、1日に平均4店舗が開店したことになり、同CEOが形容したように「過去最高のスピード」であり、中国広しといえど、ものすごいスピードで「増殖」していることがわかる。

 ただ、同第4四半期における既存店舗の売り上げは同5%増、また同取引高も8%増となった一方で、客単価は同3%減、既存店の年間売り上げ合計は2%増にとどまった。

 同社はすでに中国全土で6800店を超える店舗を展開しながら、昨年末にはこのスピードを維持し、2025年までに9000店舗を展開すると公言している。あるメディアによると、この目標は、平均9時間ごとに1店舗開設というスピードに相当するという。