クラスターが「メタバース空間作成アプリ」を発表、ソニーが250億円規模の新ファンドを組成
 

同ファンドにはSMBCグループ、みずほグループ、大和証券グループ、三井住友信託銀行、横浜銀行、滋賀銀行、コーエーテクモグループ、川崎重工業、三菱地所、その他学校法人に加えソニーグループがファンドの第一次募集のリミテッドパートナーとして参画する。

最終的なファンドの規模は250億円超を目指しており、これが実現すれば、2016年から開始しているSony Innovation Fundの運用総額は600億円を超える見込みとなる。なお、注力する投資分野はヘルステック、フィンテック、エンターテインメント、ディープテックなどのほか、ESGをより重視して投資を行っていくという。

自動化・省人化に取り組むスタートアップが台頭

そのほか、今週は自動化・省人化に取り組むスタートアップの資金調達ニュースが多くあった。いくつかピックアップして紹介していく。

船の自動運転技術を開発するエイトノットが1億円の資金調達

自動運転やドローンなど、陸上と空のモビリティの自律化・自動化技術が盛り上がりを見せる中、その流れは水上モビリティにもおよんでいる。2021年3月に設立されたエイトノットは、水上モビリティの自動運転技術を開発しているスタートアップだ。

設立から半年で、広島県の大崎上島町において小型船舶向けの自律航行技術の実証実験を成功させており、早期の実用化を目指している。そのための資金として、同社は2月15日にDRONE FUND、15th Rock Ventures、リアルテックファンドを引受先としたJ-KISS型新株予約権方式によって1億円の資金調達を実施したことを発表した。

今後はチームの強化に加え、自律航行機能を備えた小型船舶の開発、遠隔監視システムの開発、事業化を見据えた実証フィールドでの航行試験に取り組み、2025年の自律航行無人船の社会実装を目指すという。

建設現場の省人化・省力化を実現する建ロボテックが2.7億円の資金調達

アンドパッドや助太刀など、建設業界のデジタル化に取り組むスタートアップが多い中、建設現場向けのロボットを開発しているのが、建ロボテックだ。同社は現在、鉄筋の結束作業を自動化するロボット「トモロボ」などを提供している。

同社は鉄筋結束作業領域以外のロボットの新規開発・製造を加速させるべく、2月14日にリアルテックファンド、MICイノベーション、いよベンチャーファンド、ちゅうぎんインフィニティファンド、エンジェル投資家3名から総額2.7億円の資金調達を実施したことを発表した。

ロボット遠隔制御システム開発するキビテクが1.5億円の資金調達

ロボットそのものを開発するスタートアップだけでなく、ロボットを遠隔制御するシステムを開発するスタートアップもいる。それがキビテクだ。