「テクノロジーに関しては、使いたい人が使えばいいというスタンスです。YOASOBIに関しては、アーティスト自身がどうしたいかもある一方で、何より重視しているのはお客さんにとって分かりやすいか、お客さんに受け入れられるかどうか。NFTやメタバースといった​​テクノロジーは現状、(先進的すぎて)お客さんの需要に合っていない。そこをYOASOBIならではの切り口でハードルを下げる取り組みには興味がありますが、そこの土壌がまだまだな状況の中でテクノロジーを使っていきたい、というタイプではありません」(屋代氏)

「テレビ時代が芸能人1.0、SNS時代が芸能人2.0とするならば、Web3時代は芸能人3.0だと思っています。Web3のテクノロジーを活用することで今までにいなかった層がタレントになる。例えば、社会人や立場のある人など顔を出すことができないけど自分なりの芸風、得意なことを持っている人がアバターを通してメタバース上で活躍できるかもしれない。弊社としても、Web3時代になれば景井も活動場所に制約がなくなるので、彼女には早い段階からWeb3での新しい表現方法を学ばせていきたいと思います」(鈴木氏)

「エンターテインメントはコンテンツ自体が分かりやすくなければ、マスに届きづらいので分かりやすさは大事です。それを踏まえると、今すぐにWeb3が定着するといったことは厳しいと思います。ただ、10〜20年のスパンで考えたときにWeb3は大きな可能性があると思うので、今のうちに知っておき、それを咀嚼してアーティストやタレントたちに伝えていくといったことは大事になると思います」(佐藤氏)