Photo: Yellow Man / gettyimages
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「スタートアップへの転職はリスクが高そう」

かつてはそうしたイメージを持つ人が多かったが、環境の変化とともに、スタートアップへの転職先を選択する人が増えている。この十数年で日本のスタートアップ・エコシステムにどんな変化が起きたのか。特集「スタートアップ転職のリアル」の第1回では、「スタートアップを取り巻く環境の変化」について見ていく。

10年で大きく成長した、日本のスタートアップ・エコシステム

“ビットバレー”という言葉とともに、堀江貴文氏や藤田晋氏、南場智子氏など数多くの起業家が生まれ、スタートアップが立ち上がった1990年代後半から2000年代初頭。当時、スタートアップに対する世間のイメージは「変わり者」「リスクが高そう」というものが大半を占めていたが、20年弱が経ち、そのイメージも大きく変わった。

今や岸田文雄・内閣総理大臣は“スタートアップ支援”を目玉政策として掲げ、岸田内閣は2022年を「スタートアップ創出元年」としている。2022年末までに5か年計画をまとめ、イノベーションの鍵となるスタートアップを5年で10倍に増やすと宣言したのは記憶に新しい。

また、経団連も5年後の2027年までに起業数を10倍に増やすとともに、ユニコーン企業の数を100社に増やすといったスタートアップの育成に向けた提言を発表。成長戦略の一環として、国をあげてスタートアップの創出・育成に取り組んでいるというわけだ。