英語学習の領域にはすでに複数のサービスが存在していた中で、なぜスピークはここまでの成長を遂げることができたのか。
Speakeasy Labsで日本代表を務めるYan Kindyushenko (キンジュシェンコ・ヤン)氏にサービスの特徴や現状、そして今後の日本展開について話を聞いた。
ユーザーの英語をAIが音声矯正、AI講師と実践会話を学ぶ仕組みも導入
スピークは「レベル別コース」「AI講師」「ミニコース」の3種類のコンテンツで構成されており、全てに共通するのがスピーキングに特化した内容になっていること。「発話量が多くなるように設計されているのが1つのセールスポイント」(ヤン氏)であり、20分で約1000単語(1センテンス=約10単語として算出)を話せるという。
特徴的なのが、2022年12月にリリースしたAI講師だ。この機能では「ホテルでのチェックイン」や「レストランでの注文」など、さまざまなシチュエーションにおける英語を実際にAI講師と会話をしながら学んでいく。
ホテルであれば「チェックインしてルームキーを受け取る」といったかたちで各シチュエーションごとにいくつかのミッションが用意されており、それらをクリアしながら会話を進める形式。ユーザーの発言内容に応じてAIの返答も変わるため、実際の会話に近い。
レッスン終了後には使用した単語の数やスコアが表示されるほか、発音や文法などに関して改善点がある場合にはAIからのフィードバックももらえる。
スピークの基本機能であるレベル別コースでは、その名の通り自身の英語レベルに合わせてコース形式で段階的に英語を学べる。この機能では講師のレクチャーの後にユーザーが単語やフレーズを話すと、その音声をAIが認識して矯正するという流れでレッスンが進む。
とにかくスピーキングの頻度が多く「講師にならって英語を話し、その内容を逐一AIにチェックしてもらう」というプロセスを徹底的に繰り返す仕様になっており、約1カ月間で1コース分の英単語やフレーズを習得できる。
ミニコースは会議で多用される表現や英語独自の言い回し、発音の強弱の付け方などを短時間でピンポイントで学べる機能だ。
スピークは月額または年額のサブスクリプション型で、プレミアムプランは月額1800円。レベル別コースやミニコースは全プランで無制限に使えるが、AI講師によるレッスンは話した単語1つにつき1クレジットが必要となり、プランごとに付与されるクレジットの数が変わる仕組みだ。