大学などでの研究者とビジネスの新しい出会いにも期待

個人的に3つ程、2021年に盛り上がると予想している領域があります。

業界のCAPEX、OPEXの流動性を上げるサービス/プロダクト

来年には状況が落ち着くことが期待されるコロナですが、間違いなくCAPEX(設備投資)、OPEX(運営費)が重たい業界の経営者の方々の脳裏には悪夢として残り続けるかと思います。とはいえ、経営者の方々も全く違う商売をするわけにはいかないので、すでに投資をしているCAPEX、OPEXの流動性を上げて、新たな収益源を確保させてくれるサービスが盛り上がっていくと予想しています。

明確に利益率UPにコミットできるプロダクト

多くの経営者にとってコロナ禍で経済の不確実性を乗り越えるには「Cash is King」という方程式が頭の中で出来上がってきていると感じます。そのため、単純に「A職のBという仕事の生産性を上げる」という提供価値だけでなく、最終的に利益率向上にしっかりコミットできるプロダクトの設計が大事になります。また、既存プロダクトの拡張領域としても、利益率向上にコミットできる方向によりシフトしていくと予想しています。

大学研究者とビジネス経験者の共同創業

2020年の頭から個人のミッションとしてイスラエルの投資に専念していますが、その中でも注目している創業パターンが、「大学の研究者の研究内容をアルゴリズムに落とし込み、ソフトウェアを開発する」というものでした。理系だけでなく文系の領域でも、例えばですが「組織行動学」の研究内容をアルゴリズムに落とし込み、退職や企業内横領を予測したりするサービスを開発しているスタートアップに投資をしました。今後スタートアップエコシステムがさらに成熟する中で、人材や知財の流動性が高くなり、日本全体として社会や産業課題の解決の総量が非連続で増加していくと予想しています。