automate.ioはすでに数百のツールとインテグレートしています。彼らには技術も経験があるので、あとはどのように(Notionとほかのツールを)繋ぎこむのかを考えていくだけです。

(買収を発表した)9月8日には全社ミーティングでautomate.ioのメンバーたちを迎え入れ、すでに作業を進めていた2つの繋ぎ込みに関するデモを発表しました。プロトタイプの段階ではありますが、JiraのリンクをNotionにペーストすればNotionにJiraのチケットを、GitHubのリンクをペーストすればGitHubのチケットをNotionに取り込むことができる、といったものです。

automate.ioはインドのハイデラバードにオフィスがあるため、国際的なスタートアップであるNotion Labの5つ目の拠点という位置付けでもあります。私たちの拠点は、米国のサンフランシスコとニューヨークに加えて、日本の東京、アイルランドのダブリンにあります。

──今回が初の買収案件ですか。

ザオ氏:その通りです。最後の買収じゃないと良いですね。

──日本のスタートアップも買収の対象になりますか。

ザオ氏:もし良い企業があれば教えてください。

──2020年はパンデミックで多くの人たちが苦しみました。前回取材したのは2020年7月でしたが、それ以降の1年はどのような年でしたか。

ザオ氏:当時はまだ50人ほどのチームでした。一般的に、スタートアップにとって一番大変な時期は50人規模から200〜300人規模に成長するフェーズだと言われています。

CEOである私が全てを把握するのは難しくなりました。しかし混乱や問題をおさえ込むために体制を整えられるほど規模は大きくありません。

つねに何もかもが崩壊しているように感じていました。ゲームでいう、ハードモードに次ぐハードモードでした。ですが、企業としての成長を遂げ、初の買収を発表することもできました。

以前のオフィス(前回の記事で写真を掲載)は引き払いましたが、新たなオフィスをサンフランシスコに開設しました。出勤は自由ですが、今日(取材当日)はサンフランシスコにいる約100人の従業員のうち、60〜70人ほどが出社しています。私はオフィスで働くのが好きですし、住んでいるアパートをリノベーション中なので毎日出勤しています。

オフィスで働いた方が問題解決を迅速に行うことができます。ホワイトボードも使えるし、顔も見える。気軽に話しかけることもできます。