Gorillasは「次のWeWork」か

前述のとおり、Gorillasは「次のWeWorkではないか」と言われている。パーティントン氏は「シュメール氏は“熱量”と“カリスマ性”でベンチャーキャピタルの信頼を勝ち取り、約13億ドル(約1470億円)もの資金調達を成功させました。この熱量とカリスマ性で多額の資金を集める姿が、WeWork創業者のアダム・ニューマン氏と重なって見えるのです」と話す。

Gorillasに懐疑的な投資家も少なくない。「Gorillasに限らず、食料品のデリバリーサービスは利益を生み出すことが難しいのではないか」といった意見もあるという。

「かつてのWeWorkのように、資金を投入し続けなければ事業を継続することが難しいのではないか、という見方もありますが、『少なくとも(ヨーロッパの日用品デリバリーで)1社は勝ち残るのではないか』と期待もしています。ですが今のところ、Gorillasはほとんどの資金をマーケティングに投じている状況です。利益を生み出す上ではマーケティング以上に、顧客獲得やサービス提供エリアの拡大が重要です」(パーティントン氏)