バンダイナムコが挑む「子どもを虜にする」YouTube番組の秘密これまでBitStarで制作した番組のラインナップ(提供:BitStar)
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「2年前に、新聞社やテレビ局などのマスメディアと共同でYouTube番組を作り始めました。バラエティや映画、美容・フィットネスなど、多岐にわたるジャンルで実績を積んでいくうちに、芸能タレントの番組や社員ユーチューバーの育成など、制作の幅が広がっていきました」(渡邉氏)

 そのうち、企業から直接、 “YouTube番組を制作したい”という声がかかるようになった。テレビからYouTubeにスポンサードの土俵を変え、インフルエンサー活用の効果を実感する企業が増え始めていたのだ。しかし、企業が自社でYouTube番組を設立しても、番組作りのノウハウやユーチューバーのマネジメントが難しく、失敗するケースが多い。

 そうしたニーズに応えるために今回、コンテンツスタジオを設立するに至ったのである。

「若年層をターゲットにしている企業から、長期的なブランディングのために依頼される需要が増えています。先行投資をしてファンを積み上げていければ、番組以外の派生ビジネスで拡大していける部分に可能性を感じているのだと思います」(渡邉氏)

SNSのトレンドは、YouTubeが一人勝ち

 今後も、YouTubeの人気は加速していくのだろうか。

「SNSのトレンドは当分、YouTube一強だと思っています。ほかのSNSはある程度フォーマットが決まっているのに対して、YouTubeは “人”にフォーカスした独自性の強いものが多い。テレビに近くて、簡単に真似できないんです」(渡邉氏)

 また、さらなる市場拡大の予感もある。

「YouTubeがスタートして15年がたち、最近では20代30代の視聴者も増えています。その分コンテンツもリッチ化している傾向にあるので、大人向けコンテンツも増えていくでしょう」(渡邉氏)

 BitStarが制作する動画コンテンツは、総月間再生数が半年で2.5倍になり、順調にファンを増やしている。

「企業のパートナーとして、中長期で一緒に番組を作っていくことにこだわっています。まずは月間再生数1億回を目標に、業界No.1のYouTubeクリエイティブ集団を目指します」(渡邉氏)

 当たり前が通用しないYouTubeという特殊な世界で、子ども相手に本気のコンテンツ作りに挑む大人たち。トレンドに乗り遅れない瞬発力が必要なのは、間違いない。

(YouTubeで配信しているWEBアニメ『ニンジャボックス』第1話)