どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年#30Photo by Yasuo Katatae

業績が好調な3メガバンク。国内金利が上昇すれば、さらなる追い風となりそうだ。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの中でそれぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#30では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。その結果、3メガとも若手が劣位に立たされたが、勝ち組世代は果たして?このほか5年後の平均年収予想では、各社とも現在の水準を大幅に上回る結果となった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

3メガバンクの業績は絶好調!
三菱UFJ、三井住友、みずほ、それぞれの世代別年収は?

 昔から高年収として知られる金融業界。その中でも銀行、とりわけメガバンクは文系エリートに人気の就職先である。

 足元で、3メガバンクの業績は絶好調だ。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、2024年3月期の予想純利益が1兆3000億円。3年連続で1兆円の大台を超す見通しである。

 他の2メガ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)とみずほフィナンシャルグループ(FG)も、マイナス金利導入前の水準に利益が回復してきている。

 さらに追い風が吹こうとしている。超低金利が長らく続いた国内で、金利の上昇期待が高まりつつあるのだ。金利が上昇すれば利ザヤの改善を通じて、銀行の収益には大きなプラスになる。

 今回は、そんな三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFGを取り上げてみよう。3メガバンクの中でそれぞれ、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、3メガとも若手が劣位に立たされたが、勝ち組世代は果たして?また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。