倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング#23Photo:amtitus/gettyimages

円安や燃料高に伴う電気代やガス代の高騰は、日本国民の生活を直撃している。2023年3月期の決算で、電気の調達コストが増え、電気を売れば売るほど赤字が増える「逆ざや」の形となった電力会社。純損益は、大手10社のうち中部電力と関西電力を除く8社が赤字に陥った。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#23では、業界別の倒産危険度ランキングとして、電力・ガス業界を取り上げる。16社が“危険水域”と判定され、東西の電力大手が10位と8位になった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

電気を売れば売るほど損をする逆ざや
23年3月期は大手電力8社が赤字に

 大手電力各社にとって、2023年3月期は非常に厳しい決算となった。円安や燃料高で電気の調達コストが増え、電気を売れば売るほど赤字が増える「逆ざや」に陥ったのだ。

 電力会社の純損益は、大手10社のうち中部電力と関西電力を除く8社が赤字に陥った。

 そこで、ダイヤモンド編集部は今回、電力・ガス業界の倒産危険度ランキングを作成。その結果、16社が“危険水域”に入っていることが判明した。

 大手電力では関西電力がワースト10位となった。このほか、東京電力ホールディングス(HD)もランクインしている。ワースト1位になった電力会社はどこか。次ページで、電力・ガス業界の倒産危険度ランキングの詳細をつまびらかにしていこう。