仕事を256倍速くするツールを探せ! 第13回 Microsoft365 Copilot(コパイロット)前編

WordやPowerPoint、ExcelといったマイクロソフトのOfficeスイートに生成AIが組み込まれた「Microsoft365 Copilot」。2023年3月に発表され注目を集めていたが、いよいよ個人や中小企業でも利用できるようになった。月30ドルから使えると発表されていたが、筆者は年間約5万円で契約することに。実際、どれくらい使えるモノなのか、ChatGPTの有料版を使うのとどちらがオススメなのか、正直なレビューをお届けする。(ITライター 柳谷智宣)

WordやPowerPoint、ExcelでChatGPT相当の生成AIが使えるようになった

 Microsoft 365のOfficeアプリケーションで生成AIを利用できる「Copilot」(コパイロット)が個人や中小企業でも利用できるようになった。Copilotとは副操縦士の意味。機長(人間)がWordやExcelで作業することを生成AI(副操縦士)がお手伝いしますよ、ということだ。CopilotはChat GPT(有料版)と同じく、OpenAIのGPT-4ベースの生成AIである。

「Microsoft 365 Personal」もしくは「Microsoft 365 Family」を契約していれば()、「Copilot Pro」を月額3200円(税込)で利用できる。WordやExcel、PowerPoint、Outlook、OneNoteでCopilotを利用できるようになるのだ。

※Microsoft Officeのサブスクリプションサービスである「Office 365」は、現在「Microsoft 365」という名前になっている。

「Copilot for Microsoft 365」は従来、最低300ユーザーからの契約だったが、Microsoft 365 Business Standard」や「Microsoft 365 Business Premium」を契約していれば、1アカウントから利用できる。月額30ドルからとなっているのだが、筆者が契約する際、どこにも月額プランが見当たらず、年額4万9500円(税込)で契約することになった。月額4125円相当だ。少し高い分、「Copilot Pro」で対応するアプリに加え、Teamsでも利用できるようになっている。

 今回は、Microsoft 365で使えるサービスのうち、仕事で使うことの多い、Word、Excel、PowerPointでCopilotを使うとどんなことができるのかを紹介しよう。なお、生成AIは日々進化して精度が上がりできることが増えていくため、今回の記事で紹介するのはあくまでも「2024年2月上旬現在、日本語環境のMicrosoft365+Copilotでできること」だと思って読んでほしい。

Microsoft Copilotのウェブサイト。日本語対応は徐々に進んでいるところなので、誤字などは多めに見てあげてほしいMicrosoft Copilotのウェブサイト。日本語対応は徐々に進んでいるところなので、誤字などは大目に見てあげてほしい 拡大画像表示