建設系が上位にランクイン
メーカー、小売りなど多彩

 23年のランキングでは、1位は大和ハウス工業、2位はシステナ、3位は大成建設、4位は富士ソフト、5位は積水ハウスで、特に建設系が上位に来ていた。ゼネコンでは他に、13位の五洋建設、16位の大林組と鹿島建設がランクインしている。理工系学部からの就職が多い。

 また、富士ソフトや大塚商会などのシステムインテグレーター、スズキやSUBARUなどの自動車メーカー、イオンリテールやヨドバシカメラなどの小売り、三菱電機やNECなどの総合電機メーカーなど業種は多彩だ。

 また、JR東日本(東日本旅客鉄道)には、ここ数年、一定数の卒業生が安定的に就職している。

人手不足の建設業界では
IT人材の確保が必須に

 建設業界では、運輸、医療業界と共に例外的に認められていた時間外労働の上限規制の猶予が、2024年に終了する。

 建設需要が比較的活況なこともあり、ゼネコンの受注は安定していて環境は悪くない。仕事量を確保できる分、時間外労働が規制されると、より人手不足になるだろう。

 そのため、働き方改革の一環として、これまで紙で管理していた図面や工程表をデジタルで管理できるアプリケーションを導入するなど、ICT(情報通信技術)を活用した業務効率化が進んでいる。業界全体で、IT人材の確保が必須となっているようだ。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
2023年春の大学別の主な就職先。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学通信の調査方法によって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」から集計、大学院修了者を含む。(調査/大学通信)