砂場ではトンネル工事は手やスコップといった道具を使って行われますが、マインクラフトの場合も、ツルハシやTNT(爆弾の役目をするブロック)といった道具を使います。どの道具を使うかで、工事の進み具合が変わります。

 そうした工事は、プログラミングや自分で作った道具によって効率化もできます。最初は一つ一つ積んでいたブロックをプログラミングによってあっという間に積み上げたり、自作のベルトコンベアのような仕掛けで物を運んだりすることもできます。工夫の余地がいくらでもあるのです。そうして工夫をしながら、建物を作り、街を作ることができます。

 街を作れるという点では、マインクラフトは『シムシティ』に似ているかもしれません。ただしシムシティの場合、メインは街の運営にあり、建物はすでにあるものから選ぶところがマインクラフトとは異なります。

作ったものを思い通りに動かせる

 マインクラフトのブロックには、建材や植物の他、天然にある鉱石や土、雪や氷など様々なものがあります。

 お子さんがプレイをしているときに地面を掘っているのを見かけたことがあると思いますが、その土はそのまま建材になり、他のブロックと組み合わせることができるのです。

 中でも、マインクラフトらしい特徴的なブロックに、レッドストーンを筆頭にした、ものを動かせるブロック群があります。具体的にはボタンやレバー、感圧板や日照センサーのような入力装置、レッドストーンパウダーやリピーター、コンパレーターなどの伝達装置、ドアやピストン、ドロッパーなどの出力装置などなどです。

 これらを仕様通りに組み合わせて回路を作成すると、スイッチを押せばピストンが動いてブロックを動かすとか、感圧板に乗るとTNTに火がついて爆発するとかいった具合に、動きをもたらすことができます。

 なので、見た目は姫路城でも、入り口を自動ドアにしたり、内部にエレベーターを設置したりすることもできます。ただし、自動ドアというブロック、エレベーターというブロックはありません。

 なので、何をどのように組み合わせたら自動ドアとして、エレベーターとして機能するか、原理に立ち返って考える必要があります。工夫して思い通りに動くものを作れる、これこそがマインクラフトの醍醐味です。