マインクラフトは無限に広い砂場のような、自由な場です。何をしたら勝ちというルールも、たどり着くべきゴールもありません。一応ラスボスのような存在はいますが、倒さなくても何も影響はありません。この点が、『スプラトゥーン』や『スーパーマリオシリーズ』とは大きく異なります。

ブロックを積んで壊してものを作る

 マインクラフトで遊ぶには、複雑なルールを理解する必要はありません。ブロックの積み重ね方と壊し方の操作さえ覚えれば、小さな子どもでも遊べます。マインクラフトは実にシンプルなゲームです。

【いまさら聞けない】砂場のように遊ぶゲーム「マインクラフト」に世界の教育界が注目する理由子どもの能力が伸びるマインクラフトの使い方』38ページより(掲載はモノクロ)

 画面を見ると、大人はレトロな雰囲気に懐かしさを感じるかもしれません。映画と見まがうような解像度の高いゲームが珍しくない今の時代にあって、まるでドット絵のような世界だからです。だからこそ、レゴのようなブロックがデジタル化したようなものだなと、直感的に理解できます。

 実際に、マインクラフトではブロックを積む、または壊すことで、何かを作っていくことになります。ただし、レゴと違うところもあります。

 まず、ブロックは一部の例外を除き、立方体でどれも同じ形をしています。レゴのブロックが大きかったり小さかったり、長かったり短かったりするのとは違い、何を作るにも立方体を組み合わせることになります。

 それでいて、建物を作るのに適したブロックには、木材や金属、ガラスなど様々な建材や、レンガやコンクリートなどの石材があります。木材とひとことで言っても、シラカバやアカシア、オークなどの種類がありますし、金属には鉄や銅があります。

 これらの違いは、画面上は色や質感の違いとして見えますが、何を選ぶかによって、作るものの作りやすさや壊しやすさが変わります。

 壊すという概念も、レゴにはないものではないでしょうか。レゴの場合、トンネルの通った山を作りたければ、トンネル部分を空洞にした山を作ります。しかしマインクラフトでは、まずは山を作ってから、トンネル工事を施します。砂場と同じです。