「勉強が得意な子」はなぜ観光地の看板を読みたがる?「好奇心」を育てるたった1つのコツ伊藤羊一氏(写真左)、尾原和啓氏(写真中央、撮影は千川修)、坪田信貫氏(写真右)

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長/Musashino Valley 代表/LINEヤフーアカデミア 学長の伊藤羊一氏と、IT批評家の尾原和啓氏との共著『努力革命』が5月22日に発売となった。発売を記念して、「坪田塾」の塾長で『ビリギャル』著者の坪田信貫氏と、『努力革命』の著者である伊藤羊一氏、尾原和啓氏が、ChatGPTが起こした「努力」のゲームチェンジについて語る。ビリギャルは特殊な例だったのか。教育の本質とは何か?

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ビリギャルは「地頭」がよかったのか

尾原和啓氏(以下、尾原):ビリギャルの小林さやかさんは、アメリカのコロンビア大学を成績優秀で卒業されて、坪田さんも卒業式に行かれていましたよね。

坪田信貴氏(以下、坪田):そうなんですよ。結局、コロンビア大学の教育大学院をオールAで卒業しました。

尾原:彼女は階段を上り始めたら、コロンビア大学の教育大学院をオールAで卒業するところまで上っちゃったし、おそらく社会人になっても上り続けると思うんですよね。

「階段を上りたい」という一歩目はどうだったのか。やっぱり彼女は特殊だったのか、振り返ってみるとどうでしょう? 坪田塾をされていて、万人にできるものだと思いますか?

坪田:僕は多くの方から、「さやかちゃんは地頭がよかったんですよね?」と聞かれるんですけど、「そのとおりです。 めちゃくちゃよかったです。出会った瞬間から虹色に輝くばかりのオーラが見えましたよ」と答えるんです。

 成績が学年ビリのお子さんを持っている親御さんは、「やっぱりそうですよね。特殊な事例ですよね」とおっしゃるわけですよね。

 そこで僕は、「あなたのお子さんも、めちゃくちゃ地頭がいいし、僕には虹色に輝くばかりのオーラが見えますよ。お母さんもそうですよね?」と聞くんです。