元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
お金を増やせる人だけが知っている
「たった1つのこと」
私は、証券口座に入れているお金のほとんどすべてを株式に投資する「フルポジション」のやり方をとっています。
現金買付余力をほとんど持たず、証券口座内の95%以上は、つねに株式(現物株)で占められている状態です。
現金のままではお金は増えませんから、「可能な限り、お金に働いてもらう」ようにしているのです。
物価高に負けないため
お金に働いてもらう
下げ相場になって割安株が出てきたら、“保守的なマイルール”に基づいて信用取引をします。
いまはインフレが進んでいますから、現金の価値は目減りしていく一方です。いまも昔も1万円は1万円ですが、1万円で買えるものは、明らかに少なくなっています。
総合インフレ率は、2023年を通して2%を上回りましたが、スーパーに行くと如実に物価高を感じます。
余分な現金は持たない
せっかく頑張って100万円、200万円と貯めても、それが貯金なのであれば、インフレが続くほど価値が目減りするのです。
最低限のリスクで信用取引を活用する私は、頻繁に株を売買しませんが、フルポジションだとそもそも現金買付余力がないので、頻繁な売買はしづらいです。
証券口座にある資金の95%以上は、つねに株に投資しているため、余分な現金は持っていません。
株式投資でお金が
増えることを実感
だから、いったん株を信用取引で買って、その後で株を売る。そして、信用取引で買った株を現引きして保有株にすることで、ポートフォリオに組み入れるという流れをとっています。
ただ信用取引といっても、私の場合、レバレッジの比率はそこまで高くありませんし、最初に買うのはせいぜい100万円くらいまでと、私の資産規模からすると多額なわけでもありません。
“投資の入り口”としてオススメの高配当株投資というのは、「始める」局面だけでなく、「続ける」局面でも壁があります。
だからこそ、とくに最初は、「株って本当にお金が増えるんだ」ということを実感するのが重要だと思います。
短期間で大儲けしようとせず
時間を味方につける
「買ってみたはいいものの、大きく下がってしまった」となってしまうと、株を続けることがイヤになりますからね。
そういう意味でも、安定的に配当金が入ってくる高配当株は、「本当にお金が入ってきた!」と感じやすいはずです。投資の入り口として、成長(グロース)株投資よりも、よほどいいと思います。
堅実にお金を増やしていった結果として、無理のない程度で成長株に手を出すのはいいですが、短期間で大儲けしようと、最初から大勝負するのはリスクが高すぎます。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。