クリスティン・ウォーマス米陸軍長官は、新しい油圧プレスやオレンジ色のロボットが完成に近づく砲弾を処理する様子を見学しながら、関係者に尋ねたいことがあった。「この技術はロシアにあるのか?」。ウォーマス長官は工場内の主要な機械の設計・配置を手がけたトルコ企業のイブラヒム・クレクチ最高経営責任者(CEO)に質問した。クレクチ氏はロシアが同社からこれを入手することはないと答えた。ウォーマス氏は「今後も引き続きそうしてもらいたい」と応じた。ウクライナの紛争で米軍と米同盟国は砲弾をはじめとする弾薬が必要になり、生産量の急拡大を推進している。米国防総省は長らく第2次世界大戦時代の工場に頼ってきたが、今や60億ドル(約9580億円)を投じて、それらに最新設備を導入し、砲弾や迫撃砲など多種多様な弾薬を製造できる新たな施設で生産量を増やそうとしている。
ウクライナ向け砲弾生産、主役はテキサスの工場
防衛関連大手ゼネラル・ダイナミクスは155ミリ砲弾を作る最新設備を導入、国防総省の月間生産目標10万発の半分以上を担う
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